オーディオインターフェースを仕組みから徹底的に解説し、用途に応じたオーディオインターフェースを選ぶためのポイントをご説明します。
そののち、2017年5月現在おすすめしたいオーディオインターフェースをランキング形式でご紹介します!
DTMや高音質で録音をするためにはオーディオインターフェースは必須です。オーディオインターフェースはマイクにファンタム電源を供給し、アナログ信号を電子信号に変換する役割をもちます。
そののち、2017年5月現在おすすめしたいオーディオインターフェースをランキング形式でご紹介します!
DTMや高音質で録音をするためにはオーディオインターフェースは必須です。オーディオインターフェースはマイクにファンタム電源を供給し、アナログ信号を電子信号に変換する役割をもちます。
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中谷 卓也
かつてレコーディングエンジニアとして働いていました。 今も自分自身で音楽活動を続けています。 最近では三線にはまっています。
かつてレコーディングエンジニアとして働いていました。 今も自分自身で音楽活動を続けています。 最近では三線にはまっています。
オーディオインターフェースの選び方のポイント
オーディオインターフェースなしで録音するということは、マイクなどの中に内蔵されている小さなアナログ・デジタルコンバーターを利用しているか、もしくはパソコンについている小さなコンバーターを利用しているかのどちらかになります。
オーディオインターフェースなしで録音自体はできる場合もあるのですが、音が小さいだけでなく、音質が低く、ノイズも大きくなります。
また、BGMを聴きながら録音する場合、聞いている音と録音する音の間にわずかな時間の差が出ます。
なぜならアナログ信号をデジタル信号に変換する機械の速度が遅く、レイテンシーと呼ばれる遅延が発生してしまうからです。
サンプリングレート(sampling rate)
サンプリングレートは192khzなどキロヘルツで表現されますが、それはつまり毎秒192x1000回も音の振動を数値化しているということです。
この数字が低いと、情報量が少なくなります。
人間が聞こえる音は20khzが上限で、CDなどの音源はその約倍の44khzです。
では44khzで録音すれば良いのかというと、そうではありません。まず聞こえないはずの高周波数もより低い周波数の音と同時に聞くと感覚が変わると言われています。
また録音したのちに、編集作業で音を早送りしたりすると、44khzでは音の情報量が足らず、リアルな音になりません。

よって編集する予定もなく、高音質で聞いてもらうわけでない場合は44khzや48khzで十分です。
一方今後編集する予定がある方は少なくとも96khzが欲しいところです。
プロのクオリティを出す場合は192khzが2017年現在最もよく使われているサンプリングレートです。
ビットレート(bit rate)
ビットレートは音の振動を数値化する際に、どれくらい正確に数値化するのかを表します。
99.5を100と表してしまうのか、それとも正確に99.5と表すのかを決めます。
ハイレゾ音源の24bitとは2の24乗の約16.8万までの数値で表されているということです。
CD音源の16bitとは2の16乗の6.5万までの数値で表されているということです。

ビットレートが高ければ高いほど、音源に忠実でなめらかな音を録音することができます。
8bit,16bit,24bit,32bitが現在販売されているオーディオインターフェースのビットレートの選択肢ですが、
良いヘッドホン・スピーカーで聞いてもらうことを想定していないyoutubeにそのままあげるだけなら、8bitで十分です。
特に編集することはないけど、良い音で録音したい場合は16bitは必要です。
編集してプロクオリティの音に仕上げる場合は24bitが現在の主流です。
編集した上でハイレゾ音源にする場合は32bitのオーディオインターフェースがおすすめです。
ノイズ
ノイズとは本来音源になかったはずの雑音のことを指します。音源に問題がある場合はオーディオインターフェースでノイズを消すのではなく、音源の方で対処する必要があります。
ノイズが発生する理由は、電子回路が正確に設計されていなかったり、電子部品の品質が低く、不要な電流が流れたり、本来ない電流が流れたりしてしまうことによります。

そのためイフェクター、ミキサー、オーディオインターフェースやマイクプリアンプなどを多数つなげば繋ぐほどノイズが発生する確率は上がります。ケーブルも短いほど良いです。
安価なオーディオインターフェースほど電子部品のクオリティが低いためノイズが発生しやすい傾向にあります。
ここは口コミからしっかり見極める必要があります。サンプリングレート・ビットレートは数字で分かりますが、ノイズはわからないことが多いのでご注意してください。
レイテンシー(latency)
遅れるは英語でlateです。レイテンシーとは遅延すなわちlatencyのことで、音源がオーディオインターフェースに入ってきて(入力)、オーディオインターフェースから出て行く(出力)間に、どれくらいの時間がかかるのかということを指します。
レイテンシーが遅い場合、録音しているものをイヤホンなどで聴きながら演奏する際に、違和感を感じて正しいリズム、速度で演奏できません。
レイテンシーは電子回路の設計で変わるもので、ノイズと同様、高価格帯のものほど小さくなっています。
仕様には書かれていないことが多いので、口コミで見極める必要があります。

端子数(入力数と出力数)・マイクプリアンプ/HI-Z数
録音をする際に演奏者が一人であれば、入力数は1つで大丈夫なのですが、同時に何人もが複数の楽器、マイクを使って録音する際は、その数だけ入力端子が必要になります。
出力数は通常のレコーディングなら2つ(パソコンとモニター用)で十分ですが、ライブで複数の出力にそれぞれミキサーをかけたい場合などには、出力数は多いほどやりやすくなります。
ただ注意していただきたいのは、端子数が2つあるからといって、マイクプリアンプ/HI-Zが2つあるとは限らないことです。マイクプリアンプ、HI-Z対応端子の数もきちんと確認しておきましょう。

ループバック機能(ステミキ)の有無
ループバック機能とは、録音する音源に加えてパソコンからオーディオインターフェースに流したBGMも同時にパソコンへ返す機能のことです。
配信などで、曲を流しながら、その曲自体も配信したい場合に必要な機能です。
ステレオミキサーからステミキ機能と呼ぶ人も多いです。
最新のオーディオインターフェースにはループバック機能がついているものが増えてきていますが、確認しておきたいポイントです。
配信などで、曲を流しながら、その曲自体も配信したい場合に必要な機能です。
ステレオミキサーからステミキ機能と呼ぶ人も多いです。
最新のオーディオインターフェースにはループバック機能がついているものが増えてきていますが、確認しておきたいポイントです。
マイクから録音する場合
マイクプリアンプの品質
コンデンサーマイクやダイナミックマイクからの出力(音源)はギターなどからの出力と比べて非常に小さいです。
そのためオーディオインターフェースには通常、マイクからの情報を大きくする、すなわち増幅するアンプが内蔵されています。
オーディオインターフェースのマイクプリアンプを使わずに外付けのマイクプリアンプを使う場合もありますが、
マイクプリアンプは非常に高価なので、初心者はオーディオインターフェースのマイクプリアンプを使うことが多いでしょう。
その際マイクプリアンプは音の原音忠実性を左右します。
できればマイクプリアンプ単体も作っているメーカーのオーディオインターフェースのほうが信頼できるでしょう。

ファンタム電源の有無
録音用のコンデンサーマイクは48Vのファンタム電源を与えなければ動作しない、もしくは出力が小さすぎるものがほとんどです。
ほとんどのオーディオインターフェースにはついていますが、一応オーディオインターフェースにファンタム電源がついているか確認する必要があります。
楽器から録音する場合
HI-Z入力(インピーダンスマッチ)に対応しているか
HI-Zはハイインピーダンス(high inpedance)の略です。ちなみにZはインピーダンスの量を表す記号です。
インピーダンスが何かは知らなくてもオーディオインターフェースを選べるようにご説明します。
楽器(ギター・ベース)からのデータをオーディオインターフェースに受け渡す際に、全てのデータを渡し切って、けれどもノイズが入らないように調節できるかどうかが、HI-Z入力に対応しているかどうかです。
楽器から録音する場合は必ずHI-Z入力対応のものを選んでください。
オーディオインターフェースのおすすめ人気ランキング
さて、ここまでオーディオインターフェースの選び方について、ご説明してきましたが、ここからは実際にスタジオなどで使ってきた経験・口コミからおすすめできるオーディオインターフェースをランキング形式でご説明します。
1位 Steinberg スタインバーグ USB2.0 24bit/192kHz オーディオインターフェース UR12
- エントリーモデルで24bit/192kHzのハイレゾオーディオ環境を実現
- フロント: 高品位マイクプリアンプ「D-Pre」、ギター/ベース入力用フォーン端子(Hi-Z専用)を各1基搭載
- リア: 出力部はRCA端子を搭載
- ストリーミング配信に便利なループバック機能
- 24bit/192kHz対応Cubase AIダウンロード版付属
圧倒的コストパフォーマンス
現在主流の24bit/192kHz対応で、マイクを使う方は高品位マイクプリアンプ「D-Pre」があり、楽器を使う方にもギター/ベース入力用フォーン端子(Hi-Z専用)があります。
個人で使用するには、この1台で十分でしょう。
個人で使用するには、この1台で十分でしょう。
2位 Focusrite Scarlett Solo G2 2in 2out 24bit 192kHz USBオーディオインターフェイス
- 48Vファンタム電源投入可能なFocusriteマイクプリ、一新したデザインされた楽器入力を搭載。マイク、ギター、ライン機器を入力端子に接続するだけで、スタジオクオリティサウンドのレコーディングが可能
- クラス最速の超低レイテンシーを実現。よりリアルタイムにアンプ・シミュレータやボカールリバーブなど、プラグインの調節が可能
- サンプルレート最大192kHzのハイレゾオーディオに対応した、クラス最高峰のAD/DAコンバータを採用
- レコーディングソフトウェア Pro Tools|First Focusrite特別仕様パックとAbleton Live Lite、Softubeプラグイン、Focusrite REDプラグインが付属
- USBバスパワー駆動し、モバイルレコーディングに対応
マイクプリで有名なFocusriteのオーディオインターフェース
Focusriteのオーディオインターフェースとあって、エントリーモデルのScarlet Soloでも高音質のマイクプリアンプが搭載されています。マイクから録音される方には強くおすすめできる最初の一台です。
3位 Roland ローランド オーディオインターフェイス DUO-CAPTURE EX UA-22
■オーディオ録音再生チャンネル数 : 録音=2チャンネル、再生=2チャンネル
■信号処理 : PCインターフェース=24ビット、AD/DAコンバーター=24ビット
■サンプリング周波数 : AD/DAコンバーター=48kHz、44.1kHz
■規定入力レベル(可変) : INPUT 1、2(XLRタイプ)=-60〜-12dBu、INPUT 1、2(TRS標準タイプ)=-46〜+2dBu
■規定出力レベル : OUTPUT 1、2=-6dBu(バランス)
■ヘッドルーム : 14dB
■入力インピーダンス : INPUT 1、2(XLRタイプ)=4kΩ以上(バランス)、INPUT 1、2(TRS標準タイプ)=34kΩ以上(バランス)
■出力インピーダンス : OUTPUT 1、2=2kΩ(バランス)、PHONES=47Ω
■周波数特性 : 48.0kHz=20Hz〜22kHz(+0/-2dB)、44.1kHz=20Hz〜20kHz(+0/-2dB)
■ノイズ・レベル : INPUT 1、2 → OUTPUT 1、2=-94dBu typ. ([SENS 1]、[SENS 2]つまみ=最小、入力=600Ω終端、IHF-A)
■ダイナミック・レンジ : AD部(INPUT 1、2)=99dB typ. ([SENS 1]、[SENS 2]つまみ=最小)、DA部(OUTPUT 1、2)=102dB typ.
iPadで使えるオーディオインターフェース
44.1/48kHz,24bitのサンプリングレート・ビットレートではあるものの、編集などとくにする必要がないのであれば、十分です。
iPadにつなげて、付属のソフト等もRoland製のものですので、簡単に使える入門向けのオーディオインターフェースです。
iPadにつなげて、付属のソフト等もRoland製のものですので、簡単に使える入門向けのオーディオインターフェースです。
4位 Steinberg スタインバーグ 2x2 USB2.0 24bit/192kHz オーディオインターフェース UR22mkII
- コンボジャックにより高感度マイクや大出力のライン機器など幅広い入力ソースに対応
- ストリーミング配信に便利なループバック機能
- Mac/Windows/iPadに対応
- 24bit/192kHz対応Cubase AIダウンロード版付
- iPad用マルチタッチDAW Cubasis LE対応
2x2タイプの192khzオーディオインターフェース
1位でご紹介したスタインバーグのオーディオインターフェースの入出力端子数が多いバージョンです。
同時に2つの音源を録音する際におすすめです。
同時に2つの音源を録音する際におすすめです。
5位 ZOOM USB3.0 オーディオコンバーター UAC-2
- ・USB2.0の10倍のスピード
- ・クラス最速2.2msの超低レイテンシ*1、バスパワーで余裕の安定動作を実現する最大5V/900mA(USB 2.0の1.8倍)の給電能力
- ・USB2.0対応PCとの互換性
- ・2in/2outのUSB3.0オーディオコンバーター(PC/Mac/iPadに対応)
- ・こだわりのオーディオ性能・高性能マイクプリアンプ搭載
超低レイテンシーの高速オーディオインターフェース
USB3.0を採用した低レイテンシーモデルなだけあり、体感では一度PCを経由させても遅延を感じさせません。
音を確認しながら録音したい方に、おすすめしたいオーディオインターフェースです。
音を確認しながら録音したい方に、おすすめしたいオーディオインターフェースです。
6位 BEHRINGER UMC204HD 24-Bit/192kHzUSBオーディオインターフェイス (ベリンガー)
■オーディオインターフェイス
■マイダスデザインのマイクプリアンプを2基搭載
■最大24bit/192kHz対応
■入力
・XLR/TRSコンビネーション端子×2
・48Vファンタム電源搭載
・Hi-Z入力対応
・インサート×2
・MIDI入力×1
■出力
・TRSフォーン×2
・MIDI出力×1
・プレイバック出力×4(A/B)
■コントロール
・ゲインx2、アウトプットコントロール
・ダイレクトモニター対応
■マイダスデザインのマイクプリアンプを2基搭載
■最大24bit/192kHz対応
■入力
・XLR/TRSコンビネーション端子×2
・48Vファンタム電源搭載
・Hi-Z入力対応
・インサート×2
・MIDI入力×1
■出力
・TRSフォーン×2
・MIDI出力×1
・プレイバック出力×4(A/B)
■コントロール
・ゲインx2、アウトプットコントロール
・ダイレクトモニター対応
マイクプリ2基 24bit/192kHz対応がこの価格!
steinburg以上にコストパフォーマンスの良いオーディオインターフェースです。
Behringerのオーディオインターフェースは線が細めの音色で、クリアで無難な音です。
ただしドライバーはasioにした上で、asio対応のDAWソフトを用いなければノイズが強くなってしまう点は、ご注意ください。
Behringerのオーディオインターフェースは線が細めの音色で、クリアで無難な音です。
ただしドライバーはasioにした上で、asio対応のDAWソフトを用いなければノイズが強くなってしまう点は、ご注意ください。
7位 M-Audio 24bit/192kHz USBオーディオインターフェイス M-Track 2X2
- プロのレコーディング、モニタリングのための24bit/192kHzのA/Dコンバーター
- ゼロ・レーテンシー・レコーディング用、ハイスピードUSB-C端子採用
- 標準的なUSB端子、USB-Cケーブル付属
- XLR+1/4"バランス・コンボ入力端子と、ステレオ1/4" TRSバランス出力端子、ヘッドホン端子
- Cubase LE、AIR Music Technology製の高品位プラグインが付属
ゼロ・レイテンシーの世界
USB-Cが付属しており、最新のmac book, mac book proとの相性も抜群です。
付属のソフトも充実しており、コストパフォーマンスに優れた入門向けオーディオインターフェースです。
付属のソフトも充実しており、コストパフォーマンスに優れた入門向けオーディオインターフェースです。
8位 ZOOM オーディオコンバーター TAC-2
- 「Thunderbolt™」テクノロジーを採用
- 最高24bit/192kHzのハイレゾ再生&ハイレゾ録音を実現
- 10W/18Vのバスパワー電源
分かりやすいデザイン
macとの相性が抜群のオーディオインターフェースです。またハイレゾ音源を聴く際にも使える優れものです。
9位 TASCAM オーディオMIDIインターフェース 2入力2出力 US-2x2-SC
●ULTRA-HDDAマイクプリアンプ搭載
●iOSデバイス接続に対応
●24bit96kHzハイレゾ対応
●2in2out
●48Vファントム電源対応
●MIDI入出力
●ギター入力
●Windows、Macintosh対応
●DAWソフトSONAR LE、CUBASE LEバンドル
●iOSデバイス接続に対応
●24bit96kHzハイレゾ対応
●2in2out
●48Vファントム電源対応
●MIDI入出力
●ギター入力
●Windows、Macintosh対応
●DAWソフトSONAR LE、CUBASE LEバンドル
音質最高クラスのオーディオインターフェース
この価格帯のオーディオインターフェースとしては最高のマイクプリアンプを搭載しています。