ボーカル用ダイナミックマイクの選び方・65本から6本厳選【2017年版】

最終更新日: 2017年05月26日 | 作成日: 2017年03月28日 | 5524 views

ライブやレコーディングに用いるダイナミックマイクの選び方のポイントを詳細に解説いたします。その上で使ってきた経験・口コミから65本のマイクから激戦した6本のマイクをランキング形式でご紹介します。

ぜひ自分の声に合ったマイクを見つけてくださいね♫

54商品から
6商品厳選
中谷 卓也
かつてレコーディングエンジニアとして働いていました。 今も自分自身で音楽活動を続けています。 最近では三線にはまっています。

ボーカル用ダイナミックマイクの選び方のポイント

マイクには、ダイナミックマイク・コンデンサーマイク・リボンマイクなど数多くの種類がありますが、その中でも今回はボーカル用のマイクの選び方を解説します。
DTM、レコーディング用のコンデンサーマイクは【コンデンサーマイクの選び方・おすすめランキング】で解説しています。

指向性

マイクには、どの方向からの音を拾うかを表す指向性があります。
一人で歌うボーカル用のマイクは単一指向性のマイクで、正面からの音のみを録音します。
二人で向き合って同時に歌う場合は双指向性のマイク、レコーディングで複数人数で録音する場合は無指向性などが使われます。

単一指向性の中には主にカーディオ型・スーパーカーディオイド型・サブカーディオイド型の3種類があります。

カーディオイド型

カーディオイド型は正面のみの音を録音するため、ハウリングを抑えるフィードバック除去が行いやすいです。正面の音を拾う角度が広いため、少々左右にずれても音を拾ってくれるため、マイクを手に持って歌う方におすすめです。

スーパーカーディオイド型

スーパーカーディオイド型はカーディオイド型に比べて正面の音を拾う範囲(角度)が狭いため、マイクの正面から歌わなければ綺麗に音が拾われません。マイクを置いて歌うスタイルの歌手におすすめです。

サブカーディオイド型

サブカーディオイド型は無指向性に近いカーディオイド型で、マイクの背面の音も比較的拾います。
そのため、近接効果(近づいて歌うと低音が強調される)があまりありません。よりナチュラルで原音に近い音で歌いたい場合におすすめですが、ハウリングしやすいという欠点があります。

最大音圧レベル

大きな声でマイクに近づいて歌うと機械のような変な音になり音が歪んでしてしまいます。
どれだけ大きな音に耐えられるかを表す指標が最大音圧レベルです。
最大音圧レベルが高いマイクほど大きな声で歌ってもそのままの音になります。

音圧はデシベル(dB)で表され、
140dBが人の耳が耐えられる最大の音圧です。
声が非常に大きい人が、一番大きな声を出して、2.5cm先で計測すると135dB程度ですので、
140dBの最大音圧レベルであれば、口をマイクに付けない限り間違いなく音割れすることはありません。

感度

マイクがどれくらい小さい音まで繊細に拾うことができるかを示す指標が感度です。
マイクの感度はdB(デシベル)で表されます。
最大音圧レベルと同じデシベルという単位ですが、デシベルは2つの量の相対的な関係を表す際に用いられる単位でさきほどのdBとは違うものです。

ここにおける2つの量とは、気圧(音の大きさ)と電圧です。
音が大きければ、それだけ空気が大きく振動し、大きな気圧の変化が生まれます。
よって気圧は音の大きさと置き換えてもらって大丈夫です。

さて、マイクの感度では
気圧が1Pa(パスカル)変化したときに1ボルト電圧が変化する関係を0dBとしています。

感度高い順に
  • 気圧1Pa・電圧1V:   0dB
  • 気圧1Pa・電圧0.01V: -20dB
  • 気圧1Pa・電圧0.001V:  -40dB
  • 気圧1Pa・電圧0.0001V:-60dB

という関係になっています。
つまりマイナスなんとかdBの数字が0に近いほど感度が高いマイクということです。

ダイナミックマイクの代表shure SM58の感度は-54.5dBV/Pa (1.85mV)で、
コンデンサーマイクの代表Neumann U87Aiの感度は-34dB/-31dB/-33dB(20mV/28mV/22mV)で、
U87Aiの方が感度が高いことが分かります。

感度が高いマイクほど、より原音に近い音になりますが、最大音圧レベルが低めになります。

ノイズ除去

マイクから「サ〜」「ブ〜ン」と聞こえてくるハムノイズなどのノイズはマイクの電子回路および、材質から来ます。
ノイズを電子回路で取り除くシステムがあるマイクはノイズが少なくなるのでオススメです。

周波数特性

周波数特性は、どの周波数の音をどれくらいの感度で拾うことができるかを表しています。
周波数特性はグラフで表されることが多く、注目したい点は①フラット、平らかどうか②最低周波数・最高周波数の2点です。


フラットな周波数特性は原音、すなわち本当の声に近い音になります。
最低周波数・最高周波数の範囲が広いほど、より本当の音に近くなり、最高周波数が高ければ倍音がより綺麗になります。
50Hz-16kHzより40Hz-19kHzのほうがより範囲が広いため、より本当の音に近いということです。ただしボーカルでは低音はそれほど気にする必要はないでしょう。


耐久性

ボーカルに使うマイクはたまには落ちるのが当たり前です。床に落ちた衝撃で壊れてしまうようなマイクではいけません。
材質などもプラスチックでは割れてしまいますので、少なくとも金属でできたものにしましょう。

ボーカル用ダイナミックマイクのおすすめランキング

さて、ここまでダイナミックマイクの選び方のポイントを解説してきましたが、ここからは使って来た経験・口コミから65本のマイクを調査し、おすすめしたいマイクを6本厳選して、ランキング形式でご紹介します。

ぜひ自分に合ったダイナミックマイクを見つけて、思い通りのライブにしてくださいね♫

1位 良い音質が欲しいなら!

ゼンハイザー ダイナミックマイクロホン スーパーカーディオイド e945
19,548円(税込)

指向性:スーパーカーディオイド
開回路感度:2.0 (mV/Pa) ・ -54dB
周波数特性:40 - 18,000 Hz
寸法:47φ x 186 mm
重量 :約366g
付属品:マイクロホンホルダー MZQ 800、携帯用ポーチ

低ノイズ・高音質

低音から高音までミックスボイス・ヘッドボイスを使いこなせ、自分の歌声・音色に自信がある方に強くおすすめしたいマイクです。定番のSM58より、細かい音まで繊細に拾うため、ミスもしっかりと分かってしまいますが、その分良い歌声であれば観客を感動させることができるマイクです。

ボーカルの声がバンドに埋もれず、はっきりとした輪郭で聞こえます。
低価格のマイクしか使ったことがない方は使ってみて感動するかと思います。
出典 sennheiser.com

2位 定番の58

SHURE ダイナミック マイクロフォン SM58
12,420円(税込)

  • 指向特性 : カーディオイド
  • 周波数特性 : 50Hz~15kHz
  • インピーダンス : 150Ω
  • 開回路感度 : -54.5dB
  • コネクタ : XLR3ピン、オス
  • サイズ : φ51×全長165mm
  • 重量 : 310g
  • 付属品 : マイクホルダ(A25D)、マイクポーチ、3/8"→5/8"変換ねじ

初心者からプロまでオススメしたいマイク

最初の1本に一番おすすめしたいマイクがshureのSM58です。
耐久性が強く長く使え、音質も悪くありません。

カーディオイド型であるため、ハウリングに強く初心者でもストレスなく使えるでしょう。
カラオケのマイクしか使ったことがない方は驚くほど良い音質に驚くでしょう。

SM58は球状のグリル内にウインドスクリーンがあり、それによりボーカルの吹かれや破裂音を防いでくれ、感情的な歌い方でも問題なく使えます。音圧が高めの方にオススメです。


出典 shure.co.jp

3位 抜群のコストパフォーマンス

■単一指向性
■周波数特性:50Hz-15kHz
■出力インピーダンス:150Ω
■感度:-70dB
■ショックマウントシステム内蔵
■サイズ・重量:約165mm・約290g
■付属品:キャリングケース、マイクホルダー ※5/8→3/8インチへの変換ネジ付

約2000円の使えるダイナミックマイク

感度は低めですが、初心者であればライブに問題なく使えるマイクです。
使う際はアンプを他のマイクと比べてやや増幅を強めた方がいいかもしれません。
出典 soundhouse

4位 「SM58」の上位モデル

SHURE ダイナミック マイクロフォン BETA58A-X
16,878円(税込)

■ダイナミックマイク、ボーカル用
■超単一指向性
■周波数特性:50Hz-16kHz
■インピーダンス:150Ω
■サイズ・重量:径53mm、長さ164mm・278g
■付属品:マイクホルダー、5/8-3/8変換ネジ、マイクポーチ
■備考:マイクケーブルは別売り、ウインドスクリーン(A58WSシリーズ)別売り

高音の抜けに定評

SM58の上位モデルということもあり、より高音質なマイクです。
また、高音の抜けが素晴らしく、聞いていて心地よくなるマイクです。
高い声まで出せる男性や女性の歌手にオススメです。

スーパーカーディオイド特性によりハウリングを削減しており、収音軸を外れた時のカラーレーションの抑止を実現しています。

音圧が十分で、ライブでもしっかりと明瞭に聞こえます。

5位 コスパ重視なら

SONY ボーカル用ダイナミックマイクロホン F-V420 C
3,087円(税込)

指向特性 | 単一指向性
周波数特性 | 80-15,000Hz
正面感度(0dB=1V/Pa) | -52dB±3dB
出力インピーダンス | 600Ω±30%不平衡型(平衡接続可能)
本体出力コネクター | キャノンXLR-3-12Cタイプ
コード/出力コネクター/長さ | 金メッキワンタッチ2ウェイプラグ 約3m
使用電池連続持続時間 | ─
大きさ(最大径×全長mm) | 52×179
グリップ径(直径) | 23-40mm
質量 | 約330g
付属品 | マイクコード×1

感度も十分で約2,000円!

はじめて買うマイクにはあまりお金をかけたくない方にオススメしたいマイクです。
安心のSony製です。

6位 ライブで使えるコンデンサーマイク

SHURE コンデンサー マイクロフォン BETA87A
34,024円(税込)

●指向特性:スーパーカーディオイド
●周波数特性:50Hz~20kHz 
●インピーダンス:150Ω
●開回路感度:-52.5dB re 1V/Pa 
●等価雑音レベル:23.5dB SPL(Aウェイト)
●最大音圧レベル:140.5dB SPL(1kHz、THD0.25%)
●電源:ファンタムDC11~52V/1.0~1.2mA 
●コネクタ:XLR3ピン、オス
●寸法・重量:φ51×全長192mm、200g
●付属品:マイクホルダ、3/8"→5/8"変換ねじ、マイクポーチ

コンデンサーマイクならではの高音質

コンデンサーマイクですので、手に持つのではなく、スタンドに立てて歌う必要がありますが、スーパーカーディオイド型で、他の音が入りにくくなっており、ライブでも使用することができる数少ないコンデンサーマイクの1つです。

ミキサー(音響卓)からのファンタム電源を確保する必要があるので、全員にオススメできるわけではありませんが、
自分の声を最も高音質に届けたい方にはオススメしたいマイクです。

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